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東京消防庁 水難救助隊 特集 水難救助のエキスパート |
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>消防車 > |
■水難救助隊について
東京消防庁の水難救助隊は、中央区の臨港消防署を始め、日本橋・大森・足立・小岩・調布の各消防署に計6隊あります。水難救助隊は、いわゆる人命救助を専門とする消防官である特別救助隊(レスキュー隊)の中でも海難事故、湖沼、河川その他地下での工事現場などすべての水難救助事象(人が溺れている。橋から飛び込んだ、車が岸から転落した等)で活動しています。
水難救助隊員になるためには、水難救助研修(20名の選抜)が1年に1回実施され、厳しい研修を修了したものだけが、潜水士の資格をとり正式に資格認定されるそうです。
■水難救助隊配備状況
東京消防庁庁では、現在各方面に6隊の水難救助隊が配置されており、各署3部制で計18隊に約80名の水難救助隊員さんが活躍しているそうです。
方面 | 配備消防署 | 救助隊名 |
第一方面 | 日本橋署浜町出張所 | 浜町水難救助隊 |
臨港署 | 臨港水難救助隊 | |
第二方面 | 大森署 | 大森水難救助隊 |
第六方面 | 足立署 | 綾瀬水難救助隊 |
第七方面 | 小岩署 | 小岩水難救助隊 |
第八方面 | 調布署 | 水難救助隊 |
■消防艇・救助艇
東京消防庁には臨港署に配備されている大型化学消防艇「みやこどり」などがあるが、こちらでは主に水難救助に活躍する消防艇をご紹介します。東京都内の河川や運河は、意外と浅くて大型の消防艇は入れないそうです。また各所にある橋梁や水門のたぐいも高さ制限がかなりあるそうで、これもまた大型の消防艇では活躍できない理由だそうです。そのため比較的小型の消防艇の方が自由や小回りが利き、水難救助には向いているそうです。
以下の画像は、「水のページェント」で観閲を受ける各種消防艇と水難救助隊員さんの雄姿です。
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「はるみ」 臨港消防署 |
救助艇「しぶき」 臨港消防署 |
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「はまかぜ」 日本橋消防署浜町出張所 |
「きよす」日本橋消防署浜町出張所 |
■水難救助車
水難事故というのは、必ずしても河川や海で起こるとは限らないそうです。池や湖などでの転落事故も多いそうです。皇居のお堀に車両や人が転落する事故なども過去には発生しているとか。また地下の水道管や下水管の工事現場でも、大量に水が発生する事故も発生しているそうです。そんな市街地などでの事故では車両で、事故現場に出動するそうです。
そういう消防艇では出動できない場所に水難救助隊員が駆けつけるのにこのような水難救助車が活躍するそうです。
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大森署の水難救助車 |
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水難救助専用車両なのでクレーンやシャワー設備などが装備されている |
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車内後部にあるシャワールーム |
車輌後部外側には、船外機やウォールを収納 |
■水難救助隊の装備
水難救助隊は、水中での人命救助や要救助者の検索などを行うため通常のレスキュー隊員とは違った独特の個人装備があります。水中での作業を行うための酸素ボンベ(重さが11kg)、ウエイト(黄色いベルト、水中で体が浮いてこないようにするための重り、6kg〜12s)、、水中ライト、ナイフ、時計、フィン(足ヒレ)、マスク(水中メガネ)、ヘルメット、BC、ウエットスーツがあります。
また、災害に応じてレスキューツール、グラスソー(車の窓を破壊する)、水中通話装置、水中位置表示装置を運んで水中活動などを行うそうです。
取材させていただいた日本橋消防署浜町出張所水難救助隊のみなさん |
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水難救助隊員のみできるパッチ |
水難救助隊員の装備一式 |
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背後には東京消防庁の文字が入ります |
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ヘルメットとウエットスーツ |
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水深22メートルのプールでの潜水訓練 |
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水中探査装置 |
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フローティング担架 |
国際信号旗 A旗ブイ 水中で作業していることを表す |
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スプレッダー |
油圧カッター |
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スクーバセット |
動力付ゴムボート |
■装備品一覧
日本橋消防署浜町出張所内に貼ってあった装備品一覧の早見表。その資機材がどの消防艇や消防車に装備されているかの状況が一度に見られるすぐれものです。
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■水深や障害物の表
こちらも日本橋消防署浜町出張所にあった地図です。出張所のある隅田川からは水路や運河を利用することにより荒川、神田川、中川、江戸川などへ消防艇でかけつけることが可能だそうです。ただその際に消防艇の種類によって、通過できる深度があるかどうか、あるいは橋梁や水門の高さ制限で通行できない場所があることを一目瞭然にみることができる地図です。
またこちらには、主要な場所までも大体の所要時間が記されていて、出動から現地への到着の予想到達時刻がわかるそうです。
■グランドのライン
水難救助隊員さんは、水の中での救助活動が多いのでプールを利用した訓練も定期的に実施しているそうです。立川には、水深22メートルのプールなどがあり各種救難訓練を実施しているそうです。
しかし出動要請がいつでるかわからない中で、施設での訓練ばかりしているわけにもいかないそうです。そのため消防署の裏手のグランドにラインを引いて、こちらを水底と想定して、水中での要救助者を検索、発見、救助までをチームで行う訓練を行うそうです。水中をイメージしたイメージトレーニングのようなものだそうです。
・検索の例)
・環状検索〜ブイの周りを1周して溺れた人を探す方法。「ここで溺れた」などいなくなった所がはっきりしてる場合に実施。
・ジャックスティー検索〜ブイ2つを基導索で繋ぎ、周りを1周して溺れた人を探す方法。「流されながら沈んでしまった」等、いなくなった所がよくわからない場合に実施。
■警視庁の水難救助隊
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水難救助車 |
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警備艇「たかお」 |
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水上バイク |
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