茨城県取手市の旧藤代町。国道6号から取手市の東方面の旧道へ抜ける交差点を入っていくろ踏切があります。
常磐線の送電が交流と直流が切り替わる場所なため、ここを通過すると30秒くらい車内が暗くなる取手より先にいく人には有名な場所です。現在は、暗くならないようです。
この踏切の名称が、「陸前浜街道踏切」といいます。
旧水戸街道というのは、松戸や柏などでも現在も標識などに残っているけれど、陸前浜街道っていうのは聞いたことがない。
調べてみると江戸時代に街道の呼び方は、各藩が勝手につけていたそうです。現在の6号線に相当する街道は、仙台藩では、江戸浜街道、仙台藩では、中村以北を仙台通、中村以南を水戸通など。
水戸藩が、水戸より江戸よりを水戸街道と称していたそうなんです。
明治5年(1872年)4月29日に現在の東京都荒川区千住付近の武蔵国の千住から宮城県岩沼市である陸前国岩沼までの太平洋沿いの現在の国道6号に相当する街道部分を「陸前浜街道」と呼ぶような通達が政府よりだされたそうです。
しかしこの通達は、13年後の明治18年(1885年)2月に国道制度ができることで、なくなってしまいました。そのため陸前浜街道という名称は、使われなくなったそうです。
そんな場所にある踏切にこんな絵がありました。
踏切で、一時停止して、左右を確認しましょうということでしょう。
なんか絵の雰囲気が、昔のトリスウイスキーの広告の絵みたいです。下の文字が一部消されてます。
この踏切を管轄しているJRの水戸の部署名だったんじゃないかでしょうか。「水戸鉄道管理局」と読めます。
踏切にまつわる歴史とユニークな絵。街歩きは、楽しいですね。